正解と不正解。
悩んで笑わなくなった私にみんな「花生ければ?」って言うので金曜日の華道部にお邪魔した____________。
いつもは玄関先に持って帰った花を生けるのだけど、そんな体力残って無くてサラっと水切りして自室に飾った。
三本のカーネーションと蕾しか無い菊の花。
でも何回でも見つめられる。
何度見ても美しいなぁってホッとできる。
朝の6時から日が沈むんでも、ずっと見てる。
将来があーだこーだいっぱい考えたけど、この先どんな人生でもたった三本の花が買える生活ができれば幸せだと思う。
年収がいくらとか。どこどこの偉いさんだとか。
どうでもいいや。お金に余裕があって、家族がいてとか…それを望んで幸せだと言う人もいると思う。
花三本で幸せ なんて 安っぽい幸せだ と笑い飛ばせるなら私も飛ばしたいよ。でもそれを幸福だと本気で感じてしまう人間に育ってきてしまったから諦めよう。認めよう。
これからも小さな事を愛せる人でいよう。
懐かしい日が来る。
2019.11.20
18歳。女子高校生。
やらなくちゃいけないことを全てほったらかして、昼休みの中庭____________。
コの字型の校舎は空を切り取るようにして立っている。今日も晴天。くもひとつない青い空。黄色のイチョウが芝生を黄色に染め上げている。
こんなにも美しい世界がある事を誰も知らない。
11月の寒さを知らなくてもいいための暖房器具。日差しを防ぐために付けられた遮光カーテン。薄暗い教室。
その中で楽しそうな声が聞こえる。
いつか私もこの美しい世界を忘れてしまう日が来るのか。
仕事に追われ、人間に追われ、適温の水槽の中で楽しさ見出して、それを幸せだと信じて疑わない日が来て、
この世界を「なつかしい」と言う大人になってしまった時
それは、私が寂しい人間になった事を証明する。
5限目まであと12分。文章の添削を先生に頼みに行かなくていけない____________。
さようなら白昼夢。